第73回 『 孝太郎だより 』 令和 3年 4月吉日 討議資料
鴻巣市議会議員の金澤孝太郎です。新型コロナウイルス感染拡大の4波が懸念されますが、ワクチン接種が4月下旬から始まり、個別接種を主体に集団接種も実施されます。市民や事業者の皆様には、感染防止対策の徹底、営業時間の短縮、テレワークの実施等「新しい生活様式」の実践にご協力を頂いております。今後も様々な緊急生活支援の実施に向け、市執行部と供に鋭意努力して参ります。
◎ 議会報告 と トピックス
●鴻巣市令和3年度の予算承認なる
鴻巣市は、合併から15年が経過しました。原口市政は令和3年度を「輝く未来へ向けて躍進の一年」と位置づけております。「第2期鴻巣市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、重点事業や様々な取組を推進していきます。合併からの「均衡ある発展・一体性の確立」を目指した新市建設計画は、令和3年3月で計画期間が終了となります。今後は新たな市章の基「第6次総合振興計画後期基本計画」を策定し、新たな時代の流れを組込み“自然豊かで のびのびと子育てできる 花のまち鴻巣”の魅力を内外に発信しながら、人口減少の克服・持続可能な都市の実現に向けた、まちづくりを目指して参ります。
令和3年度の予算総額は706憶898万円で前年度比9884万円、0.1%の増です。内訳は、一般会計予算が390億3500万円、特別会計が227憶9000万円、公営企業会計が87億8398万円と過去最高額の予算となっています。一般会計予算の歳入では、感染症の影響で市税全体8億2987万円前年度比5.5%の減少を見込み、歳出では民生費が158億2244万円と歳出総額の40.5%を占めており、福祉施策に重点を置いた予算編成です。市では健康福祉部に「新型コロナウイルスワクチン接種推進チーム」を設置しました。
●令和3年度の主な事業 (金額は予算額です)
・コウノトリ飼育施設管理運営事業 4913万円 : 今年度コスモスアリーナふきあげ敷地内に開館予定の「コウノトリの里こうのす」自然と共存する持続可能なまちづくりを目指し、コウノトリのつがいを飼育・放鳥に取組み自然環境の保全・再生を図ります。
・道の駅整備事業 3億3638万円 : 国と道の駅整備協定を締結し、今年度は用地取得を実施し、造成・調整池の整備やアクセス道路の詳細設計を作成し、管理運営事業者の選定準備を行います。
・賑わい創出交流拠点整備事業 1億7008万円 : 大学や民間のノウハウを活用し産官学連携により、本市の地方創生政策の拠点を整備します。地場産品を使った食事や特産物の販売、市の情報発信を行うカフェ等の施設を整備し、地域経済の活力を生み出していきます。
・公有財産管理事業 770万円 : 中央公民館エリア再編研究行を引き継ぎ、市役所第二庁舎跡地周辺エリアに多世代交流拠点なる複合施設の整備を計画しています。今年度は旧庁舎の解体設計業務を行います。
・デジタルトランスフォーメーションDX推進事業 770万円 : 令和3年4月より庁内の情報システム課をICT課に改称し、デジタル技術で既存制度を変革するDXを推進し、ICT技術による業務改善と市民サービスの向上を図ります。
・笠原小学校跡地利用活用研究事業 903万円 : 令和4年3月で廃止となる笠原小学校を、民間活力導入の可能性を調査し、地域の活性化を図る跡地の有効活用策を検討します
・敬老会代替品等支給事業 4626万円 : 感染症の拡大防止、高齢者の安全確保のため令和2年度に引き続き敬老会の地域開催を中止し、75歳以上の高齢者を対象に商品券2,000千円分を支給します。
・中学校給食センター整備事業 2億4500万円 : 施設の老朽化により新設工事を行い、今年度4月より、衛生的・アレルギーにも対応した安全・安心な給食が全中学校に提供できます
・ひなちゃん応援特別給付金支給事業 2100万円 : 令和3年4月2日以降の出産を対象に、1人3万円の特別給付金を期間を限定して支給する市独自の事業です。
・花いっぱいのまちづくり事業 1847万円 : 「花と緑の都市宣言」により、鴻巣駅から免許センターまでを花で装飾するフラワーロードを創設し、鴻巣駅自由通路にフラワーデザインアートを実施します 。また、・幼保施設花いっぱい事業117万円では、幼稚園・保育園の園庭に花を咲かせ、幼児の健やかな成長を支援します。
・自主防災組織等支援事業 : 自然災害等が多発しており、本市の地域防災計画のもと236町内会・自治会のうち145の自主防災会が結成されています。新たに作成された自主防災組織結成・運用マニュアルを参考にして、防災組織の設立依頼をしていきます。
・三谷橋大間線鴻神社交差点拡幅工事 : 中山道雷電工区の駅側新藤商店付近から加美町側大光銀行付近約170mを幅員16mの拡張街路事業を実施し、用地買収に着手し右折避譲帯の交差点改良を行います。
・鴻巣駅東口再開発エリアの無電柱化 :エルミこうのす側のスクランブル交差点からの駅北通線と鴻巣宿おおとり公園沿いの宮本通線の電線等を地中化し、無電柱化道路にします。
●金澤議員の一般質問
Q防犯灯と街路灯等に対する設置・維持管理・支援等の取組について
A照明施設の設置や維持管理は、県内市町村によって様々です。本市の場合、防犯灯は約1万灯で行政が管理し、長寿命化・電気量削減のため現在90%をLEDに交換してます。商店街街路灯は15の街路灯保存会が414灯を管理してます。現状商店街の解散や会員の減少等で維持が難しく、行政がLEDへの交換や消灯している街路灯を間引く費用の一部を補助し、保存会の負担軽減を図ります。
Q本市の貴重な郷土歴史文化財の保護・管理・展示等について
A本市には、国・県・市の指定文化財が多くあります。歴史資料等は、市内6ヶ所の公共施設に種類ごとに収蔵しデータ管理しています。歴史・文化財を展示する施設の必要性は認識しており、中央公民館エリア再編研究事業や笠原小学校跡地利活用等の施設整備を検討する中で、郷土歴史資料館設置の調査研究をしていきます。
Qコロナ禍 市職員のテレワーク・分散勤務等の推進について
A新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市職員の勤務を週休日・勤務時間の変更・テレワークにより分散化しています。今後はリモート会議システム等の活用を図ります。市民サービスの低下を防ぐ業務体制を確保した上で、「新しい生活様式」の働き方改革で、仕事と育児や介護等のワーク・ライフ・バランスを推進していきます。
鴻巣市議会議員 かなざわ孝太郎