第81回 『 孝太郎だより 』 令和 4年 4月 吉日 討議資料
社会情勢は、新型コロナウイルス変異株の感染拡大の脅威や地球規模での異常気象の頻発、巨大地震の警告等自然災害の脅威にさらされています。またロシアのウクライナへの侵攻等、歴史的な危機に直面し安心・安全が脅かされています。鴻巣市はSÐGSの理念のもと、持続可能な都市の実現に努めています。子育てと教育の連携やデジタル・トランスフォーメーション、脱炭素社会への対応、感染症対策、防災・減災対策、賑わいづくり等の施策を積極的に展開したまちづくりを推進しております。
◎ 議 会 報 告
鴻巣市令和4年度の市政運営は、原口市政5期目の最終年度であり、「輝く未来へ羽ばたく1年」と位置づけ、市政運営にまい進する覚悟を示しています。今年度から始まった本市の最上位規範である「第6期鴻巣市総合振興計画後期基本計画」は、「第2期鴻巣市まち・ひと・しごと創生総合戦略」と「鴻巣市国土強靭化地域計画」と一体となって推進していきます。
●令和3年度一般会計補正予算 :主な事業は、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」により住民税非課税世帯等(一世帯10万円)臨時特別給付金や生活困窮者自立支援事業、放課後児童支援員・保育士・幼稚園教諭等への処遇改善臨時特例事業補助金等により補正予算は18億6565万円増加となり、歳入・歳出の予算総額は452億7915万円です。
●令和4年度鴻巣市会計予算 成立
令和4年度の予算総額は713憶8700万円で前年度比7億7802万円、率にして1.1%の増です。内訳は、一般会計予算が397億9500万円、特別会計が234憶500万円、公営企業会計が81億8700万円と過去最高額の予算となっています。
令和4年度の一般会計予算は、397億9500万円で、対前年度比7億6000万円増、率にして1.9%増となっています。歳入では、歳入の根幹である市税が、コロナ禍 納税等の環境が厳しい状況の中 前年度比3.5%増の147億4867万円、歳入全体の37.1%を占めています。繰入金は財政調整基金繰入金15億円や減債基金繰入金3億円等合計で22億1885万円を計上、市債は前年度比53.8%減の16億2590万円に抑えられています。 歳出では、民生費が165億3543万円、教育費が37億7392万円と民生費と教育費の合計は歳出総額の51.0%を占め、少子高齢化対策、福祉・医療施策等に重点を置き、義務的・優先度等を考慮した財政運営上の予算になっています。
●令和4年度の主な事業は、新規事業として子どものための安全対策事業(348万円)、笠原地区と中央小学校間のスクールバス運行(1502万円)、本市の救急救命に役立つ済生会加須病院への財政支援(3000万円)、新たな予防接種帯状疱疹ワクチン任意接種(314万円)、避難者への対応として鴻巣市総合体育館への空調設備の設置(2億9800万円)、新たな地域の賑わい創出として設置した「にぎわい交流館」の運営事業(2088万円)、公共施設118施設の管理水準の統一化等を図る包括施設管理業務委託(4億3337万円)、高齢者あんしん見守りサービス(1440万円)等、市民ニーズに沿った新たな事業展開を予算化しています。 ( )内は新規事業予算金額
継続・拡大事業としては、新型コロナウイルスワクチン接種の3回目接種や5歳から17歳までの早期接種体制の構築を進め、子どもの出産から子育てまでの環境整備を一連的にすすめる数々の事業を予算化、完成したコウノトリ野生復帰センター「天空の里」の関連事業立上げ、上尾道路関連で、三谷橋大間線3期工事や接続市道の測量調査の実施、道の駅整備事業や県との連携による箕田産業団地整備、北本市・吉見町との新ごみ処理施設の推進、令和5年の供用開始を目指す大間近隣公園の整備、市役所第二庁舎跡地に鴻巣地区複合施設(多世代交流拠点)整備のため旧庁舎解体工事等を継続事業として予算化しています。
*金澤議員は「令和4年度鴻巣市一般会計予算」について賛成討論を行いました。
●済生会加須病院との協定 :連携協定により、命に係わる重篤患者の受け入れ、高度な救急救命医療を提供する環境が整えられ、短時間での搬送が可能となり、市民の皆さんの安心安全な三次救急医療体制の構築につながります。済生会加須病院は令和4年6月オープンです。
●鴻巣市立笠原小学校 令和4年3月で閉校 : 3月25日に閉校式を行い、148年の歴史に幕を閉じました。1947年には560人の児童が在学していましたが、今年度は44人と減り続け、来年度から中央小学校に統合となります。児童は中央小学校へスクールバス通学となります。
●こうのすげんき応援隊クーポン事業 :コロナ対策として、飲食等多目的に利用でき、500円に付き200円割引のクーポン券6枚を広報かがやき折込に5月→6月使用・6月→7月使用の2回、世帯配布します。有効にご利用ください。
●議員定数見直しの協議開始 :議会改革の一環として、鴻巣市特別職等審議会の答申により議員定数の見直しを始める。人口規模や人口予想等を考慮し、現在の26名定数を24名・22名・20名等に議員定数の削減を検討、6月議会にて方向性を決定する予定です。
●敬老会事業 :令和4年度以降は敬老会の開催を取止め、高齢者の皆さんに「祝敬老だより」を発行します。75歳以上の独居者には、見守りサービスの利用に月額2000円の補助
●駅施設等維持管理事業 :幼児世帯や高齢者から要望の多い、鴻巣駅東口にエレベーター設置に向けた基礎資料等作成調査を行います。
◎ 金澤議員の 一般質問
Q 学校の地域部活動への取組について
学校の働き方改革に伴う部活動改革、国が示す運動部・文化部等の学校部活動を令和5年度から各地域の支援等による地域部活動へ移行していくことについて問う?
A 中央教育審議会の答申では、教職員の働き方改革において、部活動の設置並びに運営は必ずしも教職員が担う業務ではありません。学校単位の学校部活動から地域単位の地域部活動への移行が今後必要になります。市内中学校全体では、現在10種類で88部が活動していますが、減少傾向です。部活動で専門的な技術指導を行っている外部指導員は52名です。今後の部活動改革は、令和5年度から段階的に平日は学校部活動で、休日(土日・祝日)は地域部活動に移行していきます。学校の働き方改革も大きく変革の時代を迎えます。
Q 鴻巣市のデジタル・トランスフォーメーション DXの業務運営について
DXの推進により、社会全体にテレワーク等の働き方やICTツールを活用した新たな業務の進め方が浸透しています。行政機関等での効率的なDXの業務運営の目指すものは?
A 本市では「鴻巣市デジタル・トランスフォーメーション推進計画」を策定中です。デジタル技術やAI等の活用により、市民目線の利便性を向上させ、業務の効率化を図ります。デジタル化の流れに取り残される高齢者や情報弱者等には、デジタル機器やサービスが活用できるよう、スマートフォンやパソコン教室等の開催で学びの機会の提供に努めていきます。
◎ホームページの閲覧 : 「かなざわ孝太郎ブログ」 → 「まちづくりブログ」をご覧ください
鴻巣市議会議員 かなざわ孝太郎