第105回 孝太郎だより
2025年 03月 24日
第105回 『 孝太郎だより 』 令和 7年 3月吉日 討議資料
鴻巣市議会議員の金澤孝太郎です。長引く戦火を交える国同士の紛争の激化や米国の関税引上げによる国際貿易の影響懸念、物価高騰等による生活安定の不透明感、政治と金の問題で政治の信頼が揺れている現在です。地方自治体では、人口減少・少子高齢化の進行、巨大地震等自然災害への対応、地球規模の温暖化環境問題、インフラ施設の老朽化対策、地域課題の複雑化、ICTの活用による市民サービスの向上等の多様化する課題に直面しており、これらに対応したまちづくりを推進していく必要があります。
鴻巣市政は、昨年10月に市政施行70周年を迎え、「なないろの 笑顔咲かせる 鴻巣市」のキャッチコピーのもと、記念式典や様々なイベントが行われました。私も功労者表彰で「地方自治特別功労賞」を受賞させていただきました。
令和7年3月定例会 議会報告
●令和7年度予算大綱
令和7年度は合併20周年を迎える節目の年であります。まちづくりのシンボルであるコウノトリを市の鳥の指定にする準備も進めています。並木市長は、令和7年度はしあわせと生きがいを感じられる〝ウエルビーイング〟な街づくりを標榜し、市政運営では、くらしやすさが実感できる・子供若者、子育てに優しい・SDGSの推進による持続可能、3つのまちづくりを基本理念として、市政運営を展開すると述べています。
令和7年度鴻巣市当初予算は、一般会計431億3100万円・特別会計246億3800万円・公営企業会計80億5875万円の総額758億2775万円で、前年度比16億134万円の2.2%増です。一般会計の431億3100万円は前年度比25億6300万円の6.3%増となり、歳入では、市税が前年度比4.4%増の158億6304万円、地方交付税が前年度比1,4%増の71億2000万円、国庫支出金が前年度比20.6%増の76億6614万円、県支出金が前年度比9.9%増の34億1882万円となり、歳出では、民生費が198億7684万円、総務費が50億5932万円、教育費が42億4261万円、公債費が前年度比2.6%減の42億3984万円の予算です。令和7年度の当初予算は、「市民と歩む 新しい鴻巣」の持続可能な地域社会のまちづくり、市民目線にあった、新たな課題に積極的に取組む予算となっています
●令和7年度新規・一部新規の主な事業 (予算額)
・第7次総合振興計画策定事業 (1121万円):本市の令和9年度からの行財政運営における最上位計画で、市が進むべき方向を明確に示す基本構想の骨子を策定していきます
・こうのす空・花クーポン券2025事業 (9452万円):物価高騰の影響を受けている市民の方と事業者への支援と地域振興を目的に、広報6月号で配布し使用期間は7月~9月末迄です。
・(仮称)川里義務教育学校整備事業 (1069万円):小学校・中学校を一体的に整備し、9年間一貫性のある教育活動を含めた、新しい時代の学びの義務教育学校設置に取り組みます。
・鴻巣駅東口エレベーター整備事業 (2614万円) :鴻巣駅の利用者が利用しやすい環境を目指し、駅東口に接続するエレベーターを整備するための実施設計業務を行います。
・こどものための安全対策事業 (220万円):幼児が安心して過ごせるよう、保育所・認定こども園等にプライバシー・性被害防止対策として、パーテーションや簡易更衣室等を整備します
・電子入札共同運営事業 (368万円):埼玉県が管理・運営する電子入札共同システムを利用し、令和7年度から備品等の物品売買についても電子入札の対象となりますい。
◎かなざわ孝太郎の一般質問
問 鴻巣市内の小学校・中学校への一貫教育の導入と今後の方向性について、問う
答 児童・生徒の減少に伴う小中一貫教育の導入は、地域と連携した学校のあり方、老朽化等の学校施設の状況、通学区域の安全確保の見直し、教員不足や働き方改革等を勘案し進めます。川里中学校区では、小学校3校の進学先が川里中学校となっており、小中一貫教育として「義務教育学校」の整備を進めます。本市の学校整備は、小中一貫教育の推進による学力の向上を図る上で最善の方策である9年間の一貫した教育ができる「義務教育学校」と小・中学校が独立している「小中一貫型小学校・中学校」への再編を目指し、市内全地域へ拡大していきます。
問 鴻巣市の公共下水道事業の今後の財政的な方向性と課題等について、問う
答 公共下水道事業は、市民の生活環境を守る重要なインフラですが、持続可能な運営には、多額の費用が掛かります。老朽化対策等を含めた事業の経営、独立採算制を基本原則としていますが、収支不足を補填するため、本市の一般会計からの繰入を充当しています。今後の経営基盤の強化を図るため、適正な上・下水道使用料の値上げの検討も必要と考えます。
・その他の一般質問 将来を展望する市職員の新たな人事制度の導入と副業・兼業について
私は、「市民と歩む 新しい鴻巣」を基本姿勢とし、鴻巣市の持続的な発展に向け、皆様のご意見や要望等を拝聴しながら活動して参ります。今後とも皆様の温かいご支援よろしくお願い申し上げます。
鴻巣市議会議員 かなざわ孝太郎