第97回孝太郎だより
2024年 03月 25日
令和6年3月議会報告
●令和6年度予算大綱
令和6年度当初予算は、一般会計405億6800万円・特別会計253億7400万円・公営企業会計82億8441万円の総額742億2641万円で、前年度比15億5385万円の2.1%増です。一般会計の405億6800万円は前年度比12億3800万円の3.1%増となり、歳入では、市税が前年度比0.5%減の151億9285万円、地方交付税が前年度比3.1%増の70億2000万円、国庫支出金が前年度比11.6%増の63億5671万円となり、歳出では、民生費が180億9494万円、土木費が35億5562万円、教育費が39億5323万円、公債費が前年度比1.6%減の43億5398万円の予算です。また、今年度より農業集落排水事業会計2億2385万円が公営企業会計に移行されました。
令和6年度の市政運営は、市長就任の施政方針「市民と歩む新しい鴻巣」を念頭に、「全市的なSDGsの推進」・「こども・子育て施策の充実」・「市政施行70周年記念事業」を3つの柱と位置づけ、効果的・効率的な市政運営を展開すると述べています。「全市的なSDGsの推進」では、内閣府よりSDGs未来都市に選定され、鴻巣市SDGs未来都市計画により、こうのとりSDGsパートナー制度やSDGsポイント制度を新たに創設し、SDGsの達成に向けた第一歩と位置付けており、「こども・子育て施策の充実」では、こどもまんなか応援サポーター宣言の実施を予定し、こども未来戦略に基づき地域全体でこども子育て世帯を応援する数々の支援事業等を予算化し、「市政施行70周年記念事業」では、先人たちが築き上げた歴史や文化を継承し、本市への誇りや愛着の醸成を図り、シティプロモーションを効果的に展開する、としています。令和6年度の重点事業及び主要事業は、数々の公約事業を様々な視点から検討を行い、50を超える新規また一部新規・拡充事業の展開を計画しており 本市の「市民と歩む 新しい鴻巣」の持続可能な地域社会のまちづくり、市民目線にあった、新たな課題に積極的に取組む予算となっています。
●令和6年度新規また一部新規の主な事業(予算額)
・市政施行70周年記念事業(389万円):10月に記念式典の開催、協賛事業として市内事業者等のPRパートナーを募集し、76の記念事業・冠事業を各部署の担当課を中心に開催します
・SDGS推進事業(962万円):「鴻巣市SDGS未来都市計画」に基づき、SDGSの普及啓発やイベント開催、目標達成に向けた活動に対しポイントを付与する、こうのとりSDGSパートナー制度やSDGSポイント制度を構築していきます。
・犯罪被害者等支援事業(40万円):犯罪被害者等への見舞金支給等により、被害の早期回復や再び平穏な生活ができるような支援を行います。
・こども家庭センター事業(2308万円):子育て世帯包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点を統合し、妊産婦・子育て世帯・こどもへの一体的な相談支援の機関として、鴻巣市こども家庭センター「ここの巣」を設置します。国のこども家庭庁の政策事業の一環です。
・未就園児預り保育試行事業(2182万円):国が実施に向け検討している就労要件を問わず時間単位で保育が利用できる「こども誰でも通園制度」に、生出塚保育所と川里ひまわり保育園の附属機能を拡充し、民間保育施設等と連携し実施に先立つ試行的事業を開始します。
・吹上地域保育園新設整備事業(1489万円):老朽化が進む鎌塚と吹上富士見両保育所とつつみ学園を廃止・統合し、吹上コスモス保育園を中心に複合施設の設計業務を行います。
・家具転倒防止器具等設置促進事業(102万円):防災意識の高揚を図る為、感震ブレ-カーや家具転倒防止器具等の購入設置への補助金を交付し、防火及び在宅避難を推進します。
・県外私立高等学校等入学金補助事業(320万円):埼玉県以外の私立高等学校入学に対し入学金の補助により保護者の経済的負担の軽減を図り修学促進を図ります。
・駅施設維持管理事業(2912万円):鴻巣駅の自由通路の安全性を確保するための点検実施
・包括施設管理業務委託(5億1137万円):鴻巣市公共施設等総合管理計画推進のため、令和4年度よりJM・FBS・前田共同事業体と5年間の業務委託契約で毎年度同金額程度の予算計上、142公共施設の維持・管理・修繕等を市職員に替わり実施しています。
・「鴻巣えほんの森保育園」が本町2丁目に開園予定:令和7年4月より定員60名(0歳~5歳) の市認可保育園が新設整備されます。工事開始は令和6年10月以降です。
私は、「市民と歩む 新しい鴻巣」を基本姿勢とし、鴻巣市の持続的な発展に向け、皆様のご意見や要望等を拝聴しながら活動して参ります。今後とも皆様の温かいご支援よろしくお願い申し上げます。 鴻巣市議会議員 かなざわ孝太郎